2010年02月26日

戯れ。

駐輪場にて

嵐のような雨で、電車で再会したらしい男女が雨宿りをしていた
男子がよく喋り、女子はよく笑う
なかなか良い雰囲気だ

そして、いよいよ男子が切り出した
「なぁなぁ、そろそろメアド教えてくれない??」
草食系男子が跋扈する昨今、なかなか大したものではないか
しかししかし、女子が切り返す
『え~、久しぶりに会ったばっかりだし、高校の時はあんまり喋ってなかったし。まだちょっと早いんじゃな~い』
まずは引き下がる男子
「あ~、そっか」

時は過ぎ、それでも雨は止まず
変わりなく、男子がよく喋り、女子がよく笑う
恋愛談議なども交え、先ほどのせめぎ合いの影響を感じさせないくらい、一層良い雰囲気を醸し出している
男子はなかなか頑張っているではないか

そしてそして、またもや男子がアタックする
「やっぱさ~メアド教えてよ~」
男子はそれなりに手応えを掴んだのだろう
しかし、女子は頑なに切り返す
『え~、まだ早いよ~』

思うに
女子は確実に相手方からの好意を感じているはず
そして自分もそれなりに好意を持っているはず
それなのに、ただただ値打ちを付けているのではないか
まったくけしからん話だ
男子の頑張りに敬意を表してさっさとメアドを教え給え
どうせ教えたいと思っているくせに

そんな物を想う春一番の夜であった
  


Posted by 川畑哲哉 Kawabata Tetsuya at 23:46Comments(0)雑記