2010年02月17日

『金は天下の回り物-序章-』

昨日の『-其の壱-』につき、ブログ再開1週間を記念してか、大きな反響をいただいた
様々なご意見・ご指導を賜る中、一定の方向が見えてきた
かの一件で得たものは、当該キーワード『あぶく銭』ではなく、『駐車場利用ありがとうキャッシュバック★キャンペーン』の産物だったようだ
我が輩の話を聞いて、本日夕方までに、何人かがその駐車場へ意味もなく利用に走ったと思われる


ところで
話は前後するが
2004年末、『11代目市川海老蔵襲名披露顔見世興行』を観劇に京都は南座を訪れたことがあった
『金は天下の回り物-序章-』
当時は、我が世の春を謳歌していたフリーター全盛期
まさに「イケイケどんどん」行脚であった

『金は天下の回り物-序章-』
幕間の休憩時に、休憩所の自動販売機で珈琲を購入した
200円投入し、釣銭受けにはお釣りが300円と数十円
その時も、投入した以上の釣銭が返ってきて、京都の余りの好景気に驚愕したものだが、すぐに、前購入者が釣銭を取り忘れたのではないかと脳に刺激が走り、休憩所内のダラダラした休憩者たちに「お釣り取り忘れた方いらっしゃいませんかー??」と二度尋ねた
しかし、休憩者たちは、ただただ沈黙し、あるいは羨望のまなざしで我が輩を見つめ、あるいは嫉妬のまなざしを我が輩にくべるだけであった
なので、我が輩はその釣銭を穿いていたオレンジのパンツの右ポケットに放り込み、また席へと戻った

その帰り道であった
例のレストランへ向かう途中、川端通りに選挙運動時のような黄緑色の蛍光ジャンパーを着た集団が募金箱を首からぶら下げて、冬の京都に轟かんばかりの声を張り上げて募金を訴えていた
並々ならぬ熱意に打たれ、また元来人助けが大好きな、と云うよりも、人助けをする自分が大好きな我が輩であるから、右ポケットに放り込んであった小銭のありったけを掴み取って、小憎そうな募金マンをかき分けかき分け最も誠実そうな募金マンの募金箱に「じゃらじゃらじゃら~」と注ぎ込んだ
最も誠実そうな、しかしどうにも女性の扱いに不慣れそうな募金マンは、はっと慄きながら最敬礼して我が輩に御礼を申し述べてくれた
他人のお金で善意を施すのも、なかなか悪くないものだ

かくして数日後
珍しく夕方のニュースをTVで観ていると、『募金詐欺集団摘発っっ』と、過激なテロップとともに、黄緑色の蛍光ジャンパー集団が映っているではないか
「大阪や京都で、偽の募金活動を展開していたとのことです…」
とはキャスターの弁


あのー


そんなことで
どうせ私利私欲を満たすべく本件募金詐欺金が使われたのだろうが、それが農商工業界活発化の為に使われたのであって欲しいと祈念し、この『金は天下の回り物』コラムシリーズが生まれたのである
折に触れ、続編を綴っていこう


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Posted by 川畑哲哉 Kawabata Tetsuya at 22:27│Comments(0)雑記
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