2010年06月18日
『B級劇場番外編-第二十六幕-』
皆様ごきげんよう。
あれよあれよというままに、ほんの5年ほどご無沙汰してしまっていましたね。
そんな折、待ってか待たずか、いよいよ今日から雨が続くようです。
それもすごい雨みたいです。
雨にも恋にも溺れないように、昨夜のドラマ『同窓会』をよくよくご参照下さいませ。
さて、今幕は「サラリーマン甲太郎奮闘記」というようなタッチで認めてみようと思います。
サラリーマン甲太郎とは、要するに愛すべきキャラクターでございます。
足元のことにはよく気が利いてあれこれ思いやってくれるのですが、大きな流れのことにはまったく目が届かずたちまち放送事故を各地で引き起こしてしまうものの、ご本人はそれに気付かず元気良く丼を2杯平らげるようなキャラクターでございます。
先日も、能力及ばず会社で唯一人キャンペーン時の売上実績が上がらず、しかし締切まで何ら努力もしないどころか「ボクには無理ですぅ」と見事に割り切っていたものの、いざ社長報告への段階になると同僚たちに実績を分けてほしいと泣き頼みし、それでいてキャンペーンが終わると同僚たちが事後処理に奔走する中、いち早く休みを取ってしまいました。
そんな胆力溢れる甲太郎の、昨年下半期で最大と云われる功績は、『エピソード3-ギフト編-』に尽きます。
とある夜、営業マン乙ノ介が甲太郎に電話しました。
つまり、甲太郎が本社より帰社する際に、本社にある書類を持って乙ノ介のいる営業所まで届けて欲しい、ということでした。
営業所は、本社と甲太郎の自宅との直線上にあります。
本社と営業所とは車で40分くらい、営業所と甲太郎宅とは車で10分くらいでしょうか

乙ノ介が甲太郎に電話してから約1時間半、ようやく甲太郎から「今から帰ります~」っと電話がありました。
それから約半時間、「今田中町の交差点です~」っと電話がありました。
乙ノ介は、田中町まで行くのに時間が掛かり過ぎなのでは…、と不安が増してきたようでしたが、待つしかない身、その書類が来ないと乙ノ介もお客様宅へお伺いできなかったのです。
それから再び待つこと半時間、甲太郎からは何の連絡もありません。
田中町の交差点から営業所まで、交通量の少ない夜なら15分程度でしょうか。
事故にでも巻き込まれたのかと心配になった乙ノ介は甲太郎に電話しました。
すると、甲太郎は、電話に出るなり、「あっ…行き過ぎましたっっ」と言うのです。
乙ノ介が『今どこ??』と聞くと、「家です…」と甲太郎。
それは行き過ぎたのではなくて営業所に寄るのを忘れただけでは…と思いつつ、『すぐに持って来られる??お客様を待たせているので』と乙ノ介が言うと、『あっ、はいっ、着替えたらすぐに出ますっ』と甲太郎。
乙ノ介『着替えたらとは??』
甲太郎「今パジャマなので…」
大切な書類をすっかり届け忘れてしっかりと寛ぐ気マンマンだった甲太郎を哀れに思い、乙ノ介は『そのままもうお休み』と伝えたのだとか。
そして甲太郎は嬉しそうに「ありがとうございますっ」と応えたそうです。
こんな世知辛い世の中、これくらいでないと生き抜けないのかも知れませんね。
皆様も、ストレスにはゆめゆめお気を付け下さい。
平成二十二年六月吉日
あれよあれよというままに、ほんの5年ほどご無沙汰してしまっていましたね。
そんな折、待ってか待たずか、いよいよ今日から雨が続くようです。
それもすごい雨みたいです。
雨にも恋にも溺れないように、昨夜のドラマ『同窓会』をよくよくご参照下さいませ。
さて、今幕は「サラリーマン甲太郎奮闘記」というようなタッチで認めてみようと思います。
サラリーマン甲太郎とは、要するに愛すべきキャラクターでございます。
足元のことにはよく気が利いてあれこれ思いやってくれるのですが、大きな流れのことにはまったく目が届かずたちまち放送事故を各地で引き起こしてしまうものの、ご本人はそれに気付かず元気良く丼を2杯平らげるようなキャラクターでございます。
先日も、能力及ばず会社で唯一人キャンペーン時の売上実績が上がらず、しかし締切まで何ら努力もしないどころか「ボクには無理ですぅ」と見事に割り切っていたものの、いざ社長報告への段階になると同僚たちに実績を分けてほしいと泣き頼みし、それでいてキャンペーンが終わると同僚たちが事後処理に奔走する中、いち早く休みを取ってしまいました。
そんな胆力溢れる甲太郎の、昨年下半期で最大と云われる功績は、『エピソード3-ギフト編-』に尽きます。
とある夜、営業マン乙ノ介が甲太郎に電話しました。
つまり、甲太郎が本社より帰社する際に、本社にある書類を持って乙ノ介のいる営業所まで届けて欲しい、ということでした。
営業所は、本社と甲太郎の自宅との直線上にあります。
本社と営業所とは車で40分くらい、営業所と甲太郎宅とは車で10分くらいでしょうか

乙ノ介が甲太郎に電話してから約1時間半、ようやく甲太郎から「今から帰ります~」っと電話がありました。
それから約半時間、「今田中町の交差点です~」っと電話がありました。
乙ノ介は、田中町まで行くのに時間が掛かり過ぎなのでは…、と不安が増してきたようでしたが、待つしかない身、その書類が来ないと乙ノ介もお客様宅へお伺いできなかったのです。
それから再び待つこと半時間、甲太郎からは何の連絡もありません。
田中町の交差点から営業所まで、交通量の少ない夜なら15分程度でしょうか。
事故にでも巻き込まれたのかと心配になった乙ノ介は甲太郎に電話しました。
すると、甲太郎は、電話に出るなり、「あっ…行き過ぎましたっっ」と言うのです。
乙ノ介が『今どこ??』と聞くと、「家です…」と甲太郎。
それは行き過ぎたのではなくて営業所に寄るのを忘れただけでは…と思いつつ、『すぐに持って来られる??お客様を待たせているので』と乙ノ介が言うと、『あっ、はいっ、着替えたらすぐに出ますっ』と甲太郎。
乙ノ介『着替えたらとは??』
甲太郎「今パジャマなので…」
大切な書類をすっかり届け忘れてしっかりと寛ぐ気マンマンだった甲太郎を哀れに思い、乙ノ介は『そのままもうお休み』と伝えたのだとか。
そして甲太郎は嬉しそうに「ありがとうございますっ」と応えたそうです。
こんな世知辛い世の中、これくらいでないと生き抜けないのかも知れませんね。
皆様も、ストレスにはゆめゆめお気を付け下さい。
平成二十二年六月吉日