2010年04月27日

反動。

学生の頃、憬れのオムライス屋さんがあった
趣も伝統もある風流な通りから、横町へ入った処にそれはあった
そこでは勝負ランチも勝負ディナーも受け入れてくれる
そして、十中八九、その勝負は良い結果となる
そんな藤川球児ばりの安心感があった

ふと
久々に訪れた
当時と変わらず、趣も伝統もある風流ながら少々現代的になった通りから、当時と変わらない横町へ入り、当時と変わらない佇まいのままそのオムライス屋さんはあった

最後に訪れてから何年経つだろうか
愛してやまなかった特製アメリカンエビソースのオムライスでも、そこで初めて食した和風オムライスでもなく、目に飛び込んできた「話題ですっ」と書かれたオムライスをオーダーした

つまり、鰻を挟み込んだオムライスである

反動。

今から思うに、やはり前日に炊き上がりまで35分待ちのご飯を待てずに食べ損ねた鰻が尾を引いていたのだろうか
その時歴史は動いた

一口食べ、小首を傾げる
二口食べ、大首を傾げる
三口食べ、信じたくない疑問が確信に変わる


不味い


まさかまさかのカウンターパンチであった
甘酸っぱい初恋がほろ苦く移ろい変わったかのようであった
良かれと思われて掛けさせられた茶と、全くマリアージュされていない
一体、試食や企画会議等されていないのかと社会通念に疑念を呈し掛けた
卵の裏に練り込まれた鰻の皮がまた渋い
これは何かの挑戦かと一瞬身構えた

こんなこともあるものだ

だからと云って、これでワタクシの忠誠心が揺らぐ訳ではない
誰にでも得手不得手はある
次回はまた特製アメリカンエビソースのオムライスを何事もなかったかのようにいただこう


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Posted by 川畑哲哉 Kawabata Tetsuya at 23:59│Comments(2)雑記
この記事へのコメント
わかるような気がします。
私の行きつけの喫茶店は以前は「スープオムライス」というトマトベースのそれはそれはとても美味なものであったのですが、料理長が代わってしまい、カレーオムライスという、ごはんの上に薄っぺらいたまご焼きをのせて、ただ業務用のカレーをかけただけのものになってしまって、ショックだったのはまだ記憶に新しいところです。

それにな、な、なんとサラダと味噌汁がついてくるという。いちどご賞味を!
Posted by 劉瑶 at 2010年04月28日 07:22
まさかまさか、ま、ま、まさか。
その喫茶店とは、いつもお忍びで行かれている…。

カレーもオムライスもパスタも好きな友人に、カレーオムパスタは??と聞いてみると、
「それはイヤ。別々に食べたい」とのことでした。
Posted by t2y at 2010年04月28日 19:06
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